変形性ひざ関節症 中期症状
変形性ひざ関節症 中期症状(日常動作にあらわれる痛み)
【自覚症状】
症状が進行し中期になると、次第にはっきりとした痛みが表れます。
初期の痛みは1日2日で治ってしまうので、深刻に考える人も
少ないのですが、この段階になると、だんだん痛みが取れるまでに
時間が掛かるようになります。
日常の動作にも痛みが伴い、拘縮の度合いも増し、正座ができない、
和式のトイレでしゃがめない、階段を降りられないなど何かと支障が出ます。
階段の昇り降りでは、降りるときの痛みが特に強くなります。
また、痛みをかばおうとするために、足を引きずって歩くようになったり、
ひざが伸びないために、小股でチョコチョコ歩くようになります。
専門的には、このような歩き方を跛行といいます。
痛みとあわせて、ひざの腫れも目立っようになります。
腫れは、まずひざの前面にあらわれ、裏面に向けて進行してゆきます。
この腫れている部分を触ってみると、熱を帯びているのがわかります。
この腫れや熱は、滑膜の炎症が進んでいることを示します。
また、ひざを動かすとコリコリとこすれるような感じがしたり、ガリガリと
音を立てることがあります。
こうした関節のこすれる音を「摩擦音」といいますが、これは、それだけ関節
の変形が進み、摩擦が大きくなっていることを意味します。
【関節の形状】
症状の進行にしたがい、関節軟骨は、摩耗→変形→摩耗を繰り返し、どんどん
削られていきます。
削られた軟骨の一部は、関節の間にはさまって、痛みの原因となります。
また、はがれ落ちた軟骨は、関節内部の滑膜を刺激し、関節液の分泌を
促進します。
ひざに水がたまるのはこのためです。
こうして関節軟骨が削られるうちに、ついに骨の表面が露出してしまいます。
こうなると骨に直接力がかかり、骨自体が削られていきます。
すると、減ってしまった分を再生しようとする作用が盛んになります。
この増殖作用によって、「骨棘」というトゲができます。
トゲは、圧力がかかってこすれ合う面には形成されず、関節軟骨の縁に多く
なります。
また関節軟骨がすりへっていくと、力は磨り減った側に傾いてかかるように
なります。
変形性ひざ関節症では、関節の内側の摩耗が激しくなるためにO脚への
変形が進みますが、これは、年齢が高いほどはっきりとあらわれてきます。