変形性ひざ関節症の治療1
変形性ひざ関節症の治療を行うとき、患者の方が何よりも優先したいのは
痛みの緩和になります。
そのためには、痛みの原因となっている炎症を治すことが第一です。
痛みが改善されれば、自然と運動量も増えていき、ひざの機能同復に
つながります。
ただし、痛みを緩和することは可能ですが、磨り減った関節軟骨の損傷部分
を元どおりにすることは出来ません。
したがって、治療は次にあげるような保存的療法を行い、痛みを和らげる
ことになります。
【強い痛みは薬物療法でしずめ、炎症を抑える】
薬物療法としては、消炎鎮痛薬が効果的で、よく利用されます。
この薬には、炎症を引き起こす物質と炎症によって生じた物質をブロックする
働きがあります。
ただ、痛みの緩和には効果的である一方で、いくつかの副作用もあります。
たとえば、内服薬が起こす胃腸障害があげられます。胃腸の不快感がみられる
場合には、あわせて胃腸薬を服用したり、坐薬タイプに変更したりします。
これに対し、外用薬は副作用の心配がほとんどなく、長期間使用できる
消炎鎮痛薬です。
湿布や軟膏、クリーム、スプレーなどのうち、症状に合ったものが処方されます。
ただし、皮膚が弱い人には、かぶれなどの副作用が出ることもあります。
炎症がひどく、これらの薬物治療では効果が望めない場合には、関節内に
直接薬を注入する「関節内注射」を行う場合がありますが、注射をすることに
よって、化膿などの症状が出る場合もあるので注意が必要です。
症状によっては、数回の関節内注射で、すっかり症状が改善されることも
ありますが、必ずしも効果が得られない症状もあります。
いずれにしろどのような投薬方法をとるかは、医師と相談して決める必要が
あります。